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スムストック、成約数1万棟目指す

「住宅業界の共通の目標である既存住宅流通市場の拡大において、当協議が果たす役割は大きい」と話す阿部会長

 (一社)優良ストック住宅推進協議会は8月31日、2017年度の活動状況報告を実施した。

 同協議会は、住宅メーカー10社および関連不動産流通会社が参加。住宅履歴の整備や50年以上の長期点検・補修制度の維持などといった基準をクリアした会社が供給した戸建住宅を「スムストック」と呼称。独自資格である「スムストック住宅販売士」が査定を実施し、仲介も行なっている。

 冒頭、新会長に就任した阿部俊則氏(積水ハウス(株)代表取締役会長)が挨拶。「当協会は昨年10月に一般社団法人化した。また、6月には設立から丸10年が経過しており、今後、着実に実績を積み重ねることで、社会的信用力と発信力を高めていきたい」と話した。

 17年度のスムストック成約数は1,740棟(前年度比7%増)、累計成約数は8,562棟を達成した。独自資格である「スムストック住宅販売士」保有者数は累計7,071名となった。

 同年度は一般社団法人化に加え、12月の「特定既存住宅情報提供事業者団体登録制度(安心R住宅制度)」の登録を受け、同制度の普及促進に向けスムストック住宅販売士を対象とした研修会を全国7ヵ所で実施した。

 同日、「スムストック3箇年計画」(18~20年)を策定。”スムストック流通戸数の年間1万棟の実現に向けて、確固たる足場固めを行なう“ことを基本方針とし、(1)戸建ての既存住宅流通において、「最も良質で安心な物件を提供しているのはスムストック」という認識を確立すること、(2)協議会10社の戸建てストックを、オーナーがスムストックとして仲介する「捕捉率」を、連携強化により20%まで引き上げることに注力していくとした。


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