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17年末の私募ファンド資産規模は12兆円超

 (一社)不動産証券化協会(ARES)はこのほど、同協会の正会員および準会員を対象に「不動産私募ファンド実態調査」(2017年12月)結果を公表。不動産私募ファンドを運営している66社にEメールで調査票を送付・回収した。

 17年12月末時点の私募ファンド資産規模は12兆3,014億円(前年度比12.8%増)、ファンド数684(同4.7%増)、物件数2,468(同24.8%)となった。内訳は、私募REITが2兆4,000億円(同20.8%増)、私募REIT以外の私募ファンドが9兆9,000億円(同11.3%増)。

 私募REITは、第1号銘柄が運用開始した10年以降、年金等の機関投資家の資金の投資先として毎年拡大を継続。また、私募REIT以外の私募ファンドは、JREITや私募REITへの物件の売り手となり、一方で新たな組成が順調に継続したことで、リーマン・ショック後において中期ベースの運用資産額はおおむね横ばいに安定推移した。

 物件数は、リーマン・ショック後、14年まで一貫して減少した後、15年から増加に転じ、17年にはさらに増加した。

 運用戦略では、インカムリターン重視の「コアファンド」の割合が、最近3年間にわたり7割を超過。保有物件では、ホテルの比率の増加傾向が継続。有利子負債比率(LTV)は、レバレッジの低下傾向が継続している。


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