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全館空調システム、小規模住宅に対応/地所H

「エアロテックの普及を目指し、さらに改良してきたい」と話す加藤社長

 三菱地所ホーム(株)は、これまでよりも小規模な住宅により安価に搭載できる同社独自の全館空調システム「エアロテック」の新商品「エアロテック Fit」を、18日より発売する。

 2019年10月に予定されている消費増税への対策、一次取得者層への訴求を目的に開発したもの。従来、延床面積215平方メートル向け1機種で対応してきたものを、同115平方メートル前後の住宅にも導入することができるようになった。

 新商品は、100平方メートル前後の住宅の冷暖房負荷に合わせた冷暖房機能を搭載。低能力運転時に高効率で運転できる。室外機を従来の2台から1台に減らすことで、販売価格を約12%下げ、小規模な敷地やマンションでの室外機置き場の確保も容易にした。 

 同商品の発売により新築注文事業の小規模住宅の受注を促進。今後は、マンションリフォームや木造戸建賃貸住宅への展開も視野に入れる。すでに、三菱地所レジデンス(株)が販売予定の分譲戸建て「ザ・パークハウス ステージ」(千葉市美浜区)への導入も決定している。

 販売価格は、新築注文住宅(約107平方メートル)のモデルプランで150万円。受注目標は年間200台。 

 また同商品の発売を記念したキャンペーン商品として定額制企画設計住宅「SMART ORDER Fit SELECTION(スマートオーダー フィット セレクション)」を発売。一次取得者層をターゲットに、企画設計注文住宅「WIZE-H(ワイズ エイチ)」に「エアロテックFit」を搭載。価格の決まった20パターンの建物外形フレームから敷地形状に合わせて最適なフレームを選び、家具レイアウトシールや間取りシートなどのキットを活用して自由にプランニングができる。キャンペーン期間は19年3月31日までで、販売価格は1,430万円(24.04坪)~。販売目標は30棟。

 16日開催の記者発表会において、同社代表取締役社長の加藤博文氏は、「エアロテックを開発して23年が経つ。今回Fitを開発したことで、建売住宅や賃貸住宅、新築マンションなどにも導入しやすくなったので、さらに普及させることで、他社との差別化を図っていきたい」と話した。

「SMART ORDER Fit SELECTION」外観


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