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売上戸数減少で減収減益/ミサワH19年3月期2Q

 ミサワホーム(株)は7日、2019年3月期第2四半期の決算説明会を開催した。

 当期(18年4月1日~9月30日)の売上高は1,886億2,700万円(前年同期比1.1%減)、営業利益27億6,700万円(同24.9%減)、経常利益29億2,100万円(同23.0%減)、当期純利益25億4,500万円(同22.9%減)となった。

 戸建住宅事業では、注文住宅において、センチュリーモノコック構法を採用した都市型3階建て住宅の新商品を追加するなど、市場ニーズに合わせた商品開発を推進した。また、株高・地価上昇を背景とした富裕層の増加によって、高級戸建住宅・別荘の受注が伸長。しかし全体的に売上戸数は減少し、注文住宅は売上戸数2,838戸(同226戸減)・売上高859億円(同1.9%減)、分譲住宅は売上戸数351戸(同78戸減)・売上高86億円(同15.2%減)にとどまり、事業全体の売上高は1,091億円(同5.5%減)となった。受注残高は1,267億円(同5.7%増)。

 資産活用事業では、鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造での有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅の売上高が減少。売上高は219億円(同7.2%減)となった。
 リフォーム事業では、自然災害による営業機会の逸失などによって、売上高は294億円(同3.1%減)となった。
 まちづくり事業では、スマートウェルネス構想を実現する複合施設「ASMACI(アスマチ)浦安」のオープンが寄与。また、分譲マンションの売上増と投資不動産の売却によって、売上高205億円(同42.1%増)と大幅な増収。同事業が戸建住宅事業の落ち込みを補填する形となった。

 通期は、当期の業績を踏まえ、売上高のみ下方修正。売上高4,000億円、営業利益80億円、経常利益80億円、当期純利益50億円を見込む。

 同日に会見した同社代表取締役社長執行役員の磯貝匡志氏は、今後の事業展開について、「少子高齢化や共働世帯の増加に対応し、コンパクトシティを中心としたまちづくりが必要となってくる。モビリティ、ロボット・センサーなどの最新技術を組み合わせ、まちづくり事業をさらに進展させていきたい」などと述べた。


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