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新規ホテル件数、18・19年は台東区がトップ

 (株)マーキュリーは29日、2017~19年の東京23区における宿泊施設の供給動向に関する発表を行なった。

 17年1月~19年12月に竣工が予定されている「ホテル・簡易宿泊・簡易宿泊所・寄宿舎・宿舎・宿泊施設・旅館」について、お知らせ看板に基づき集計した。

 17年は供給された総物件数が101物件で、合計延床面積は29万328平方メートル。最も物件数が増えたのは中央区で17物件だった。
 18年は供給された物件総数が147物件で、合計延床面積は68万118平方メートル。最も物件数が増えたのは台東区で、全体の26%を占める38物件を供給した。同区は、浅草や上野、谷中等の観光地でインバウンド需要が拡大しており、行政もその誘致に力を入れている。
 また、17~18年で合計延床面積が最も増加したのは港区。17年に12物件、18年に16物件を供給し、合計延床面積は23万8,226平方メートル増加した。特に延床面積が大きかったのは、三井不動産(株)、三菱地所(株)、東京ガスが開発した「msb Tamachi」のホテル棟「プルマン東京田町」(総客室数143室)で14万8,607平方メートル。

 19年に供給される予定の総物件数は144物件で、合計延床面積は117万5,391平方メートル。18年に引き続き台東区での供給物件数が最も多く、26物件増加する。
 延床数が最も増加するのは港区。特に延床面積が大きいのは、積水ハウス(株)が開発しシンガポールに本社があるフレイザーズ社が運営する高級サービスアパートメント「フレイザースイート赤坂東京」で1万4,991平方メートル。


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