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「歩きたくなるまちなか」形成を提言

 国土交通省は26日、「都市の多様性とイノベーションの創出に関する懇談会」(座長:浅見泰司東京大学大学院工学系研究科教授)の中間とりまとめ案を発表した。

 同懇談会は、2019年2月から女性の活躍やスタートアップ支援などの都市の「多様性」と、それら多様性の集積・交流を通じた「イノベーション」の創出をテーマに、今後の都市のあり方について8回にわたり議論してきた。

 今後のまちづくりでは、「居心地が良く歩きたくなるまちなか」の形成が重要であるとし、「まちなかウォーカブル推進プログラム(仮称)」を提案。国が実施すべき施策として、まちなかを一体的にリノベーションできる新たな制度の導入や、公園・水辺等の公共空間の利活用の促進などを盛り込んだ。

 提言を受けた石井啓一国土交通大臣は、「新たな時代にふさわしいまちづくりに関する提言をいただいた。地方公共団体、事業者団体をはじめとする全国のまちづくりの関係者と共に、気運を醸成するのが重要だ。まずは、必要な制度改正や予算要求に向けた準備や、関係団体との政策対話などを開始していく」などと述べた。

 同省は今夏以降、同懇談会が提示した取り組みの具体化に向け、自動運転時代を見据えた歩きたくなるまちなかのあり方、「芝生」に着目したまちなかの魅力向上策なども検討していく方針。


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