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電池自動車活用した実証プロジェクト/三菱地所他

 三菱地所(株)は、日産自動車(株)、三井物産(株)、リコージャパン(株)、東北電力(株)と共同で、電気自動車の蓄電池を活用し、蓄電池を電力系統に接続して充放電する技術(V2G:Vehicle to Grid)の構築に向け、2020年3月31日まで実証プロジェクトに取り組むと発表した。

 同実証プロジェクトは、経済産業省資源エネルギー庁の補助事業「平成30年度需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業(V2アグリゲーター事業)」に採択され、同補助事業の一環として取り組まれてきたもの。19年度も採択されたことから、引き続き実施する。

 18年度は(1)仙台ロイヤルパークホテル(仙台市泉区)の地下駐車場に設置した充放電スタンド2台と電気自動車2台(カーシャアリング車両として提供中)を利用し、基本的な盛業方法の特性等を把握した。
 今回、新たに(2)仙台うみの杜水族館(仙台市宮城野区)に隣接した高砂中央公園敷地内駐車場に充放電スタンド2台、(3)リコージャパン仙台東事業所(仙台市若林区)・郡山事業所(福島県郡山市)の駐車場に充放電スタンド、電気自動車をそれぞれ1台ずつ設置。複数箇所に配置した、電気自動車の蓄電池の充放電を遠隔制御し、電力供給バランスの調整機能として求められる動作の正確性を検証する。

 なお、(1)を「カーシェアモデル」、(2)を「観光施設モデル」、(3)を「事業所モデル」と3つのモデルに分類し、新たなビジネスモデルやサービス開発に向けた検討も進めていく。


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