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注文住宅建築費、全国平均で95万円アップ

 (株)リクルート住まいカンパニーは19日、2019年「注文住宅動向・トレンド調査」の結果を発表した。

 1年以内に注文戸建てを新築・建て替えした人(建築者)と、今後2年以内に建築を検討している人(検討者)の意識や行動を把握するのが目的。7月31日~8月9日、インターネット調査を実施した。有効回答数は建築者が1,884件、検討者が1,880件。

 建築者の建築費用の平均は、全国で2,902万円(前年比95万円増)。価格帯別にみると、「2,000万~2,500万円未満」という回答が23.3%(同0.4ポイント低下)で最多。以下、「2,500万~3,000万円未満」が18.8%(同0.5ポイント低下)、「3,000万~3,500万円未満」が18.4%(同0.5ポイント上昇)。2,000万~3,500万円未満の価格帯に60.5%が固まった。3,000万円以上の割合は39.9%(同2.5ポイント増)と、この数年で増加傾向にある。首都圏の平均は3,034万円(同50万円増)だった。

 建築者のうち、建て替えの割合は12.2%(同2.0ポイント低下)。建築時の「土地なし」の割合は71.3%(同4.1ポイント増加)と、7割を超えた。

 検討者に、消費増税に対する意識を聞いたところ、増税前に「間に合わせたい」と回答したのは30.8%(同36.7ポイント低下)、「こだわらない」は51.3%(同33.5ポイント増)だった。増税にこだわらない理由については「住宅は増税に関係なくゆっくり考えるもの」という回答が65.3%と突出して多かった。

 今回初めて、防災への意識を聞いたところ、建築者の70.1%、検討者の83.4%が「意識していた」と回答。防災対策については、「地震に強い地盤」が建築者70.8%、検討者72.9%で最も多く、「地震に強い構造」も建築者で62.5%、検討者で59.3%と高かった。


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