不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

不動産鑑定士試験、受験者アンケート結果を公表

 (公社)日本不動産鑑定士協会連合会はこのほど、「令和元年不動産鑑定士試験に関するアンケート」集計結果を発表した。同試験論文式試験の受験者を対象に、インターネット上でアンケート調査を実施。調査時期は2019年8月5~31日、114名から回答を得た。

 短答式試験は、行政法規の出題法令について「出題範囲は現行のままで良い」(91.8%)との回答が大半を占めた一方で、「難易度がやや高い」との意見も複数あった。鑑定理論における実務的な問題については、「なかった」(85.7%、昨年比5.0ポイント減)との回答が8割以上を占めたが、「難易度が低い」「難易度を上げても良い」との意見も見られた。
 論文式試験では、鑑定理論における実務的な問題が「なかった」と回答した人が、論文問題では92.1%(同3.8ポイント増)、演習問題では86.0%(同0.5ポイント増)に。鑑定理論(演習問題)の「問題事例の設定」は、「適当」(54.4%、同10.0ポイント増)と、一定の改善が見られた。

 短答式試験と論文式試験の日程間隔について、「現行のまま3ヵ月で良い」(61.4%、同5.5ポイント減)との回答が多数を占めたが、一方で「長くしたほうが良い」(31.6%、同3.3ポイント増)との回答も。「長くしたほうが良い」との回答の中では、「6ヵ月とする」(40.9%、同0.8ポイント減)という回答が最も多かった。

 また、試験科目について「短答式試験・論文式試験ともに現行の試験科目で良い」(55.3%、同15.7ポイント減)が最も多い回答となったが、「論文式は見直すべき」(28.1%、同9.5ポイント増)、「両方ともに見直すべき」(13.2%、同4.2ポイント増)との回答が増加している。


最新刊のお知らせ

2024年5月号

住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには? ご購読はこちら