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黒字転換果たす/アールシーコア20年3月期

 (株)アールシーコアはこのほど、2020年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(19年4月1日~20年3月31日)の売上高は176億1,400万円(前期比42.1%増)、営業利益は7,000万円(前期:営業損失6億3,500万円)、経常利益は7,400万円(同:経常損失6億8,000万円)、当期純利益は2,300万円(同:5億4,100万円)。

 当期は、前期にオープンしたBESS多摩や、子会社の(株)BESSパートナーズ(BP社)が、販社から承継した営業拠点の契約が売上に寄与。コーチャー制度(BESSユーザーが、来場客に暮らしの楽しさを伝える活動)などのLOGWAY戦略を推進し、増税後でも堅調に推移。期末にコロナ禍の影響を受けたが、契約高、売上高は過去最高となった。

 前期からの調達難によるカナダ材の納品遅延が解決し、国内の建材生産拠点を拡充済。BP社が受けた経営難(BESS以外の事業に起因)に陥った販社6拠点の経費負担等の影響も、売り上げ計上により徐々に軽減、下期から収益化した。また新たな生産体制の安定化、平準化に努め利益率の回復に着手。利益は回復途上ながら黒字に転換した。

 次期については、新型コロナウイルス感染症の影響により、合理的に算出することが困難な状況のため、未定とした。

 同日、新中期経営計画(20年4月から3ヵ年として計画)についても発表。計数目標として連結売上高240億円、営業利益率8%を掲げた。

 コーチャー制度(20年3月末1,031組)や、BESSのファンクラブ会員制度(同606組)が、いずれも順調に浸透していることから、さらにファンづくりを深化させて、ビジネスをより強化する。また、自然を感じながらおおらかな暮らし方を提案する「梺(ふもと)ぐらし」を本格化させ、開発案件の拡大、BESS元来の強みが発揮できる企画(住み替え、移住、再販)を推進していく。

 同社代表取締役社長の二木浩三氏は「人々の助け合いがスムーズで、精神文化が浸透しやすいのが地方の特徴。中計では、地方が持つ魅力、潜在能力をいかに引き出すかが大きなテーマとなる」と話した。


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