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コロナ影響も増益/三菱地所21年3月期1Q

 三菱地所(株)は7日、2021年3月期第1四半期決算(連結)を発表した。

 当期(20年4月1日~6月30日)の営業収益は2,574億8,100万円(前年同期比3.2%減)、営業利益542億2,800万円(同15.7%増)、経常利益513億3,100万円(同16.7%増)、当期純利益292億6,300万円(同10.8%増)と減収増益。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、商業施設およびホテル事業の利益が大きく落ち込んだが、新規オフィスビルの通期稼働および既存ビルでの賃料増額改定等によるビル賃貸利益の増加のほか、オフィスビルや物流施設の売却益の増加等により増益となった。

 コマーシャル不動産事業は、オフィスビルが今年3月に実施した大手町パークビルの持分の一部売却によるマイナス影響の一方、新規ビルの通期稼働および既存ビル空室の埋め戻しや賃料増額改定等により、賃貸収入・賃貸利益が増加。商業施設は、緊急事態宣言期間中の休館対応や来館者数の減少等による店舗売上の減少等により、賃貸収入・賃貸利益とも大幅に減少。ホテルも、緊急事態宣言期間中の休館対応や稼働率低迷等により、事業収支が大幅に悪化した。営業収益は1,680億3,000万円(同0.9%増)、営業利益535億9,800万円(同20.0%増)だった。

 住宅事業は、分譲マンションは当期竣工物件の減少ならびに新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う販売活動の一時休止等により売上・利益とも減少。国内賃貸マンションの売却によるキャピタルゲインは前年並みとなった。営業収益は583億9,500万円(同16.4%減)、営業利益2億7,000万円(同79.9%減)となった。

 通期では、営業収益1兆1,420億円、営業利益1,850億円、経常利益1,690億円、当期純利益1,100億円を見込む。


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