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地域不動産事業者と組んで性能向上リノベ/YKK AP

「熊本 楡の木の家」リノベーション後の外観
「熊本 楡の木の家」リノベーション後の内観

 YKK AP(株)は21日、熊本市北区にある築42年の旧耐震基準の戸建住宅をリノベーションするプロジェクトが完成したことを発表した。銀杏開発(株)(熊本市北区、社長:村田 智仁氏)との共働プロジェクト。

 YKK APは、全国各地のリノベーション事業者と連携し、既存戸建住宅に断熱・耐震を軸とする性能向上につなげるリノベーションを実施し、住宅の価値を窓や開口部で変えられるかどうかを実証する取り組みを実施している。今回のプロジェクトもその一環。

 今回のリノベーションに際しては、YKK APで最も断熱性能の高い高性能トリプルガラス樹脂窓「APW430」を採用し、平成28年省エネ基準の1・2地域(北海道)並みの断熱レベルを実現。さらに、開口部耐震商品「FRAME II」を4ヵ所に使用し、窓の数や面積は減らさず、開口部の耐力壁量を増やすなどして、大空間を実現しながら耐震等級3相当の強度まで高めることに成功した。

 同物件は7月から2ヵ月間、両社のコンセプトモデルハウス「熊本 楡の木の家」として事業者や一般向けに公開。住宅の性能向上リノベーションのノウハウ提供や地域への情報発信に活用した。
 YKK APは今後も、地域の不動産事業者と組んで中古住宅購入と性能向上リノベーションを同時提案し、良質な不動産をマーケットへ提供することで既存住宅市場の活性化に取り組む考え。

リノベーション前の外観


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