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鉄道車両をリフォームした宿泊施設が竣工

「鉄道のホテル 汽車ポッポ『別邸』」のプラットフォームをイメージした廊下と客室

 住友林業(株)は16日、鉄道車両をリフォームして活用した宿泊施設「鉄道のホテル 汽車ポッポ『別邸』」(大分県中津市、客室数3室)が竣工したと発表した。

 同施設は、事業者である(有)汽車ポッポ食堂(大分県中津市、社長:伊藤太陽氏)が所有していた旧耶馬溪鉄道、旧国東鉄道の車両を宿泊施設として再生したもの。歴史的価値のあるそれらの車両を次世代に継承するため宿泊施設にすることを決断。同社に設計・施工を依頼した。3両の車両を格納する建物を住友林業、車両内部のリフォームを住友林業ホームテック(株)が担当している。

 車両を客室としてリフォームし、駅舎をイメージして新築した建物に格納。建物内は、廊下をプラットホームに見立て、列車が停車するように車両(客室)を配置した。建物は、同社オリジナルのBF構法を採用。梁をあらわしにするなど、木質感を強調したつくりとなっている。プラットホームと基礎を一体化し、車両を基礎の上に設置した。耐震性も建築基準法の1.25倍以上を確保している。

 客室は、地域を代表する景勝地をイメージしてデザイン。旧耶馬溪・国東鉄道の世界観を楽しめる空間とした。大分県特産の国東の畳や、小鹿田焼の洗面台など、地域の伝統技術も生かしている。

 木造平屋建て、延床面積286.30平方メートル。

 同施設の開業は12月10日。

鉄道を格納する建物
車両をリフォームした客室


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