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堺市の団地で、リノベプランが決定/大阪公社

「ニコイチ」プランイメージパース

 大阪府住宅供給公社はこのほど、「茶山台団地」(堺市南区、総戸数928戸)で実施する賃貸住戸のリノベーション事業提案競技のプランを選定したと発表した。

 「茶山台団地」は1971年に入居を開始。泉北高速鉄道「泉ケ丘」駅徒歩約10分に立地。鉄筋コンクリート造5階建て、住戸専有面積は44.98~91.68平方メートル。

 高齢化が進む高経年の団地に単身世帯や若年夫婦、子育て世帯などの若年層を誘引するため、2014年度から公募により建築家などの民間事業者のノウハウを活用した住戸リノベーションを供給。中でも「ニコイチ」(隣り合う2つの住戸を1つにつなぎ合わせ、90平方メートルの空間として大きく形を変えるタイプ)、は、15年度の事業開始以来、累計28プラン・34戸を供給し、人気を得ている。

 今回は、「ニコイチ」「リノベ45」(1住戸リノベーションタイプ)のプランを、事業提案競技により選定するもの。

 6グループから応募があり、審査の結果、(株)ナノメートルアーキテクチャー一級建築士事務所を選定。コンセプトは、「ロの字壁が作る、集いの間と小さな部屋が紡ぎ出すこれからの働き方とくらし」。家族人数の変化やテレワークなどの働き方など、変わりやすい家庭環境に柔軟に対応できるプランを評価した。

 完成は21年5月下旬、入居者募集は同年7月上旬の予定。


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