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品川駅周辺開発事業を着実に推進/京急電鉄

 京浜急行電鉄(株)はこのほど、2021年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(20年4月1日~21年3月31日)は、営業収益2,349億6,400万円(前期比24.9%減)、営業損失184億2,000万円(前期:営業利益294億8,900万円)、経常損失201億5,600万円(同:経常利益268億3,400万円)、当期純損失272億1,100万円(同:当期純利益156億5,000万円)。

 不動産事業は、分譲マンション「プライムパークス上大岡ザ・レジデンス」等の販売および引き渡しを実施。都心および横浜駅周辺エリア等においては、賃貸オフィスビルも順調に稼働、横浜新庁舎内に商業施設「LUXS FRONT」を開業した。
 しかし、前期に大規模分譲マンションの売り上げを計上した反動などの影響もあり、営業収益444億3,500万円(前期比11.7%減)、営業利益45億7,900万円(同25.0%減)となった。

 次期は、営業収益2,750億円、営業利益34億円、経常利益4億円、当期純利益92億円を見込む。

 なお、前回総合経営計画の課題・事業環境の変化を踏まえ、長期ビジョン・長期経営戦略を改定。中期経営計画(21~23年度)を新たに策定し、グループの持続的発展に向けた事業構造変革による経営基盤強靭化を推進すると共に、保有資産の組み換え等による不動産事業強化をはじめとした選択と集中による事業ポートフォリオ変革に努める。中長期的な方針として、駅周辺の開発を掲げ、将来の収益基盤となる品川駅周辺開発事業を着実に推進していく。
 23年度の指標水準としては、中期経営計画期間においては、早期に営業利益を回復させ、財務の健全性を維持することを最優先とし、営業利益約230億円とした。


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