（一社）マンション管理業協会は6月30日、2020年度（20年4月～21年3月）の苦情相談受付状況を発表した。
同年度の苦情相談受付件数は7,703件（前年度比35％増）と大幅に増加した。相談者別では、管理会社（会員）が4,303件（全体の55.9％）、管理組合役員1,321件（同17.1％）、居住者1,105件（同14.3％）だった。
相談内容は、管理組合関係が5,591件（同57.4％）と最も多く、管理会社関係1,900件（同19.4％）、法令関係1,737件（同17.8％）と続いた。相談総件数は増加したが、総件数に占める比率に大きな変化はなかった。
相談項目別では、管理規約・細則が2,197件（同22.5％）、総会・理事会運営が1,547件（同15.9％）、マンション管理適正化法が1,411件（同14.5％）となった。全体の相談件数が増加した中、新型コロナウイルス、緊急事態宣言発令に伴う総会・理事会運営、管理委託契約関連の相談の比率が増加した。