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「不動産エージェント」テーマにセミナー/TERASS

登壇した不動産エージェント。左からケラー・ウイリアムズ・トウキョウの豊永氏、TERASSの水智氏、リストサザビーズインターナショナルリアルティの本田氏

 (株)TERASSは15日、「不動産エージェント」をテーマとしたセミナーを開催した。

 まず同社CEOの江口亮介氏が不動産エージェント制度の概要、従来の不動産仲介とどう違うか、家を買う人、企業、社会にとってのメリット・デメリットを解説。不動産エージェントを「フリーランス(個人事業主)の仲介営業」と定義した上で、国内での増加の背景には、中古住宅流通の活発化のほか、サービスの“個人化”が進んでいるとした。「メディアで例えると、新聞・雑誌等のリアル媒体から、大手ポータルサイト、そしてインスタグラム等の“個人”メディアへと情報発信の手法が移り変わっている。不動産仲介業においても同様に、リアル店舗から大手ポータル、そして個人エージェントと、サービスの在り方が移行し始めていると考えられる」(同氏)。

 不動産エージェント制のメリットについては、消費者にとっては、担当者を自分で選べ、生涯同じ人に相談できること、エージェントにとっては高報酬が実現でき、かつ兼業も可能であること、エージェントを抱える企業にとっては固定費がほとんどかからないこと、等が挙げられるとした。

 次に、TERASSなど各社の不動産エージェントによるトークセッションを実施。TERASS所属の水智 崚氏、ケラー・ウィリアムズ・トウキョウ所属の豊永美悠氏、リストサザビーズインターナショナルリアルティ所属の本田貴大氏の3人が登壇した。エージェントに転身して良かった点については、「不動産会社に勤めていた頃は、一人のお客さまに注力することが難しかったが、今は“量よりも質”を重視し、お客さまのご要望にとことん寄り添えるようになった」(豊永氏)といったコメントがあった。
 会社員時代と比較して働き方がどう変わったか、という質問に対しては、「業務に関わるスケジュールを自ら無駄なく組めることが大きい。いまは全ての業務時間をお客さまに充てられているという実感がある。また、その時間も会社員の頃の4分の1ほどで、かなり効率化が図れている」(水智氏)などの声が挙がった。


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