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三菱地所、南青山で多彩なワークスペース提案するビル

「(仮称)南青山三丁目計画」の外観完成予想図。アウター/インナーバルコニーの凹凸がファサードのアクセントとなっている

 三菱地所(株)は11日、(有)五光と共同で進めている「(仮称)南青山三丁目計画」(東京都港区)の新築工事に着手したことを発表した。

 開発地は五光が保有していたビルの跡地。東京メトロ「外苑前」駅徒歩3分、同「表参道」駅徒歩6分の、青山通りと外苑西通りに面した敷地面積約2,400平方メートル。建物は鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造地上13階地下1階建て。延床面積は約1万4,700平方メートル、基準階の面積は約770~860平方メートル、天井高は2.8m。

 専有部に直接つながる「アウターバルコニー」など、多様なワークスペースの提案が特徴。建物内部にはワーカー同士のコミュニケーションの場として「インナーバルコニー」を提案するほか、屋上のテラスにはカウンターを設置してワーカーが多目的に利用できる空間とする。インナー/アウターバルコニーは、建物ファサードに立体感を演出している。

 敷地の奥には、ポケットパークを整備。ワークスペースとしてだけでなく、地域住民の憩いの場としても機能させる予定。建物1階に商業店舗も誘致してにぎわいを創出。同社では、新たな人の流れを生むことで、まち・ビジネス・商業・文化などの要素が混ざり合う空間を目指す。

 非常用発電設備による48時間の電力供給や、専有部から直接アクセスできる防災備蓄倉庫の整備など、入居テナントのBCPにも配慮する。

 竣工は2023年2月の予定。

アウターバルコニーのイメージ
インナーバルコニーのイメージ


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