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3D都市モデルのオープンデータ化が完了/国交省

 国土交通省はこのほど、現実の都市をサイバー空間に再現する3D都市モデルの整備・活用 ・オープンデータ化を進める「Project PLATEAU(プラトー)」において、全国56都市(面積約1万キロ平方メートル、建物約1,000万棟)すべてのオープンデータ化が完了した。

 同プロジェクトは、3D都市空間情報プラットフォームとして、実世界(フィジカル空間)の都市を仮想的な世界(サイバー空間)に再現する取り組み。都市空間に存在する建物や街路といったオブジェクトに名称や用途、建設年といった都市活動情報を付与することで、都市空間そのものを再現する。さまざまな都市活動データが3D都市モデルに統合され、フィジカル空間とサイバー空間の高度な融合を実現することで、都市計画立案の高度化や、都市活動のシミュレーション、分析等が可能となる。

 オープンデータは、(一社)社会基盤情報流通推進協議会が運用する「G空間情報センター」でダウンロードできる。政府標準利用規約、オープンライセンスが採用されており、クレジットを表記すれば、データの複製、再配布、加工、商用利用等が可能。また、PLATEAUウェブサイト上ではデータ仕様を標準仕様書等のドキュメントとして公開している。

 同省は今後、3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化のエコシステムを構築し、スマートシティの社会実装をはじめ、まちづくりのDXを推進するため、先進技術を取り込んだユースケースの開発等に取り組むとともに、地方公共団体による3D都市モデルの整備を支援していく。


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