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物流Techによるテナントサポートを加速/三菱地所

「ロジクロス海老名」で導入のソリューションイメージ

 三菱地所(株)は28日、ニューラルポケット(株)のAI解析技術を活用した倉庫運営ソリューションの本格導入を開始したと発表。第1号として、2020年11月に竣工した「ロジクロス海老名」(神奈川県海老名市)で同ソリューションを提供する。

 コロナ禍によりEC事業がさらに拡大する中、物流業界は人材不足への対応や、庫内作業の省人化・自動化の検討が求められている。そこで、庫内作業効率化およびトラックバース内におけるリアルタイムでの満空管理という2つの倉庫運営ソリューションを提供していく。同ソリューションでの解析結果を踏まえ、倉庫内運営の最適化に関するコンサルティング提案にも取り組む予定。

 「AI庫内作業測定ソリューション」は、テナント企業が倉庫内に設置した監視カメラ用の映像をAI解析し、作業員・カゴ台車・フォークリフトを検知した上で、それぞれの動線・滞留・通行頻度を計測することができる。また、同ソリューションを活用することで、ロケーション変更、管理手法の変更や、ピッキング作業手順の見直しによる、庫内作業の効率化にも貢献。フォークリフトと作業員の急接近などの危険を事前検知することもでき、倉庫内運営の安全性向上も図る。

 「AIトラックバース満空管理ソリューション」は、トラックバースや車路に設置したカメラの映像をAI解析し、トラックバースの利用状況をリアルタイムに把握・管理することが可能。利用状況は、時間帯・バース・出荷先別などでダッシュボード解析することができ、トラック配車や荷物の積み下ろし作業における改善点を抽出できる。

 また、施設内に出入りするトラックや一般車両、歩行者の入出場における安全性を向上させる「出入口管制ソリューション」も、今後同社施設において実装する予定。


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