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ネットでの家探し、売買はやや長期化の兆し

 不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)は28日、「不動産情報サイト利用者意識に関する調査」の結果を公表した。

 賃貸・売買問わず過去1年間のうちにインターネットで自身の住まいを探したユーザーを対象に、不動産情報サイトに対する意識等を調査した。同協議会サイト、会員各社のサイト等でのオープン型調査。調査期間は3月18日~6月16日。有効回答人数は2,608人。

 住まい探しをしてから契約までにかかった期間について、賃貸では、「1~3ヵ月未満」が40.5%、「1週間~1ヵ月未満」が35.7%となった。「1週間未満」という回答も含め、9割弱が3ヵ月未満で新居が決まっている。一方売買については、「1~3ヵ月未満」が33.2%で最も多く、「3~6ヵ月未満」が27.5%、「6ヵ月以上」が22.1%と、約半数が家探しに3ヵ月以上かけており、やや長期化する傾向が見て取れた。

 問い合わせた物件数の平均は、賃貸が5.0物件(前年比0.5物件増)、売買が6.0物件(同0.1件減)。賃貸・売買共に「1物件」という回答が過去5年で最も低くなった。特に賃貸では、「6物件以上」の割合は最多となった。訪問した会社数に関しては、賃貸が2.2社(同0.2社減)、売買が3.0社(同0.3社減)と共に減少した。賃貸では、「1社」という回答が最も多くなった。

 契約した人に対して、「不動産会社を選んだポイント」について聞くと、賃貸は「写真の点数が多い」73.3%、「ほかにもたくさんの物件を掲載している」47.1%、「店舗がアクセスしやすい場所にある」40.5%。このうち、写真の点数については「特にポイントとなる点」でも48.7%で最多だった。また、売買については「写真の点数が多い」が72.9%、「ほかにもたくさんの物件を掲載している」48.8%、「写真の見栄えが良い」30.8%となった。


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