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ビル共用部を活用、隙間時間に利用できるワークスペース

 サッポロ不動産開発(株)は5日、ビル共用部を活用した隙間時間向けワークスペース提供事業「fastwork」の実証実験を開始した。2021年6月の「恵比寿ガーデンプレイスタワー」での実施に続く第2弾で、今回は6施設に拡大した。

 「fastwork」は、ビル共用部等に設置したワークスペースの、利用手続きや精算を行なう決済システムを提供。予約不要、1分10円で使いたい時に使いたいだけ利用できる。

 第1弾では約6ヵ月間実施。利用者アンケートで「値段も手頃、受付の手間がなくて良い」「オフィス以外の場所でリフレッシュも兼ねて仕事ができる」「隙間時間にある程度落ち着いて作業できる」など高評価が得られ、95%が再利用の意向があったことから、今回の実証実験を決定した。実験ではオフィスビル以外のさまざまなアセットタイプでのワークスペースに関するニーズを検証し、サービスのブラッシュアップを検討。将来的に本格的な事業展開を目指す。

 追加した5施設は、「渋谷キャスト」(東京都渋谷区、2席)、「JMFビル東陽町01」(東京都江東区、3席)、「セミナープラス南町田」(東京都町田市、10席)、「COASKA Bayside Stores」(神奈川県横須賀市、6席)、「テラスモール湘南」(神奈川県藤沢市、4席)。実施期間は9月30日まで。

 第1弾同様、仕事に適した十分な広さの机と椅子、Wi-Fi、電源などを備えたことに加え、利用者の要望を踏まえ、今回は、全スペースでオンライン会議を可能とした。また、公式Webサイトも全面リニューアルし、空いている座席の検索や、今から使いたい座席を即時確保できる遠隔チェックイン等の機能も追加した。


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