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名古屋の公園でロボット活用の実証実験/三井不

警備ロボットを活用した実証実験のイメージ

 三井不動産(株)とNTTコミュニケーションズ(株)(以下、「NTT Com」)は21日、5月1日よりHisaya-odori Park(名古屋市中区、以下「Park」)で実施するロボット活用の実証実験について発表した。

 Parkは、三井不動産がPark-PFI制度に基づいて開発し、指定管理者として運営している施設。NTT Comは、これまでAI映像解析や位置情報解析技術を活用した、安心安全なまちづくりの実現に向けた検証、デジタル空間上に「Hisaya Digital Park」を再現、デジタルツインによる新たな顧客体験創出など、さまざまな取り組みを進めてきた。

 今回は、ロボットを活用した2つの実証実験を行なう。
 1つは、夜間帯も含めた全日、パーク内のZONE3・ZONE4エリアに、警備ロボットを自動走行させ、巡回警備を実施する実験。警備ロボットに搭載されたカメラが撮影した映像は、NTT ComのAI映像解析サービス「COTOHA Takumi Eyes」に連携され、映像解析により迷惑行為を遠隔で検知。警備員が駆け付けることで、園内警備の強化と効率化を進める。

 もう1つは、ロボットを活用してフードデリバリーサービスを提供する実験。来園者がメディアヒロバ内の特設エリアで配布されるQRコードを利用し、Park内の飲食店メニューをモバイルオーダーすると、注文したフードやドリンクが、ロボットにより注文者へデリバリーされる。

 期間は5月30日から11月30日までを予定。実験終了後は、検証結果の分析を踏まえ、社会への早期実装に向けて具体的な検討を進めていく。

 なお、両社では本日より、販促高度化に向けた実証実験も開始する。Park内の店舗にAIカメラを設置し、より細かな人流データを取得し、真の顧客割合を抽出・分析。さらに(株)NTTドコモのdポイント会員データや三井ショッピングパーク会員データといった異なるデータを複合的に活用することで、ユーザー像をより明確にすると共に、効果的な施策の立案と実行を実現させる計画。こちらは、6月30日まで行なう予定。

フードデリバリーの実証実験イメージ


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