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国交省、普及拡大段階の木造化技術活用PJを支援

 国土交通省は22日、「令和4年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」および「優良木造建築物等整備推進事業」の提案募集を開始した。中高層・大規模木造建築物の整備を促進するため、構造・防火及び生産システムの面で先導的な設計・施工技術を導入したプロジェクトや、普及拡大段階の木造化技術を活用したプロジェクトを支援する。

 「サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」は、構造・防火および生産システムの面で先導的な設計・施工技術を導入した木造建築物等の整備に対し、調査設計費や建設工事費のうち木造化による掛増し費用の一部を補助する。上限は合計5億円。また、CLT等新たな木質建築材料を用いた工法等による、建築実証と居住性等の実験を行なう木造実験棟の整備についても、整備費用の一部を支援する。

 新たに設ける「優良木造建築物等整備推進事業」は、カーボンニュートラルの実現に向け、炭素貯蔵効果が期待できる木造の中高層住宅・非住宅建築物について、優良なプロジェクトに対して支援を行なうもの。主要構造部に木材を一定以上使用する木造の建築物等について、調査設計計画費のうち木造化に係る費用や、建設工事費のうち木造化による掛り増し費用相当額などを、300万円を上限に補助する。

 提案募集は2期に分け行なう。I期は4月22日~6月10日。8月上旬めどに採択事業を決定する。II期は、7月1日~8月26日。10月下旬めどに採択事業を決定する。


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