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これからの住まい、用途で空間使い分けなど変化が

 ミサワホーム総合研究所(株)は20日、調査レポート「これからの時代に求められる住まいのあり方」を公表した。

 Webアンケート形式で行なった「コロナ禍を通じた生活者の意識変化調査」(有効回答数773)と「家族が新型コロナウイルスに罹患して自宅療養を行なった方に対する、住まいの困りごと調査」(同1,040)を分析した。

 「コロナ禍を通じた生活者の意識変化調査」では、72%が「在宅時間が増えた」と回答し、さらに「生活の価値観に変化があった」との回答割合は75%に。また衣食住の関心度では、「部屋着・普段着」が8割と高まる一方で、「外出着」は8割で低下するなとイエナカの関心が増加していることが明らかとなった。
 また「家族が新型コロナウイルスに罹患して自宅療養を行った方に対する、住まいの困りごと調査」では、家庭内の感染者数は部屋を隔離していた・していないで分布に差が見られたこと、感染時の困りごと上位は食事、トイレ、入浴であったことが判明した。

 こうした結果を踏まえ、これからの時代の求められる住まいのあり方として、家で過ごす時間の増加に伴い、家の中での暮らしを充実させる傾向が強まるという「生活意識の変化」、感染症を不安視し、換気や除菌などの感染症対策ニーズが高まる「住まいの課題」、空間を多用途で使い分ける「住まいのあり方」が今後は求められるとしている。

 なおミサワホームは、今回のまとめを踏まえ、2012年発表の「ホームコモンズ設計」を刷新。コロナ禍に伴う生活変容等を反映した「ホームコモンズ設計2.0」を策定した。

 なおレポートは、同社ホームページで公開している。


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