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生産・施工の自動化・DXを加速/積水化学

 積水化学工業(株) 住宅カンパニーは24日、同社の住宅ブランド「セキスイハイム」において、生産・施工の自動化、DX化を加速すると発表した。

 「セキスイハイム」の立ち上げから50年で培ったユニット工法、工場生産の技術を核に、生産・施工部門で新たなイノベーションを促進。建設業界での職人不足、高齢化への対応や、生産性および品質・安全の向上を図り、経営基盤の盤石化を目指す。

 鉄骨住宅を生産する全7工場の構造体生産工程自動化率は、2022年度85%を見込み、天井フレームの組立自動化など推進することで、25年度には90%、30年度には95%を目指す。今後、部材供給ハンドリング技術の開発や、内外装・仕上げ工程の自動化拡大にも取り組み、30年には20年比で生産性向上率を30%まで拡大、7工場合計で生産ライン組立人員約100人工相当の工数削減を目指す。

 また、現在2工場で導入中の構造体組立品質の合否判定や記録の自動化をさらに加速し、22年度には全工場での導入を計画。今後、その他の工程においても、検査項目の自動指示や、画像処理技術を活用した自動検査など品質管理システムの開発を進める。

 施工現場においては、工事進捗や検査結果をモバイル端末で共有し、工事管理者の移動負担軽減とタイムリーな品質確認を実現。また、各現場でのウェブカメラの導入による遠隔での安全見守りをさらに推し進め、22年度には導入率100%を計画する。30年には、それまでに蓄積した現場映像データやAIを活用し、プランごとに適正な作業手順の事前指示や不安全行動の自動検知など、「未然防止型」の安全管理システムの構築を目標としている。


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