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都心5区ビル空室率は5ヵ月連続で上昇

 三幸エステート(株)は10日、2022年7月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は4.67%(前月比0.20ポイント上昇)と、5ヵ月連続の上昇となった。複数の新築ビルが空室を抱えて竣工したことに加え、オフィス戦略の見直しにより集約移転したテナントの退去床が現空となっていることがその要因。潜在空室率(貸付総面積に対する募集面積の割合)は7.72%(同0.05ポイント上昇)と2ヵ月連続で上昇となった。

 1坪当たりの募集賃料は2万7,903円(同231円下落)と小幅に下落。大口の募集床を抱えるビルやリーシングが長期化しているビルを中心に、条件見直し、キャンペーン実施等の動きが継続している。募集面積は68万3,241坪(同2,942坪減)と60万坪台が継続した。

 全国6大都市の空室率は、東京23区4.8%(同0.2ポイント上昇)、札幌市1.4%(同変動なし)、仙台市3.1%(同0.3ポイント低下)、名古屋市5.1%(同0.3ポイント上昇)、大阪市4.2%(同変動なし)、福岡市2.8%(同0.1ポイント低下)となった。


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