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森ビル、「チームラボ」を虎ノ門・麻布台に移転

「虎ノ門・麻布台プロジェクト」完成イメージ
「森ビル デジタルアート ミュージアム:チームラボボーダレス」内部

 森ビル(株)は24日、8月末に閉館する「森ビル デジタルアート ミュージアム:チームラボボーダレス」(東京都江東区)を、2023年の竣工・開業を予定している「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の開発エリア内に移転・開業すると発表した。

 「チームラボボーダレス」は、同社とデジタルアート集団・チームラボが共同で18年に設立した体験型の博物館。鏡張りの空間に投影されたデジタルアート等が体験できる。

 24日に会見した森ビル新領域企画部・杉山 央氏は、開館から4年間の成果について、「初年度に約230万人を動員し、そのうち半数が訪日外国人。当館が訪日の目的となっているケースも見られた。最寄り駅である『青海』駅の19年の乗降客数は前年比で約1.9倍となり、駅前商業施設の利用者数も約1.5倍に増加するなど、臨海エリア全体に経済波及効果があった」と振り返った。

 また、チームラボの工藤 岳氏は「大々的な広告は打たなかったが、来館者が写真や動画をSNSにアップしてくれたことで、口コミで話題が広がった。ソーシャルメディアとの相性の良さが、動員につながったと思う」と語った。

 移転先は、「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の地下エリア。「熾烈化する都市間競争を勝ち抜き、東京に人を呼び込むための中核施設に位置付けている。お台場と異なり虎ノ門・麻布台エリアは交通利便性が高いため、日中だけでなく夜の動員も見込める。旧施設以上の動員を期待したい」(杉山氏)。

 「虎ノ門・麻布台プロジェクト」は、区域面積約8.1ha、敷地面積は約6万3,900平方メートル。住宅(約1,400戸)、オフィス(約21万3,900平方メートル)、商業店舗(約150店)、ホテル(約120室)等を開発する。延床面積は約86万1,500平方メートル。総事業費は約5,800億円。


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