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MTRとMTHが23年3月に合併へ

 森トラスト総合リート投資法人(MTR)と森トラスト・ホテルリート投資法人(MTH)は22日、MTRを吸収合併存続法人、MTHを吸収合併消滅法人とする吸収合併を行なうことについて決定。合併契約を締結した。

 MTRは、東京都心部のオフィスビルを中心に、市場競争力の高い大型物件へ重点投資をする投資法人として2004年2月にJ-REIT市場に上場。22年10月末日時点で16物件、約3,247億円(取得価格ベース)の資産を保有している。MTHは、ホテル特化型の投資法人として、17年2月にJ-REIT市場に上場。森トラストグループの開発力及びホテル運営・マネジメント力を活用した成長戦略を実践し、22年10月末日時点で5物件、約1,076億円(取得価格ベース)の資産を保有している。

 MTRはオフィスアセットの安定性、MTHはホテルアセットの成長性を背景に、中長期的な収益の安定と成長を目指した運用を行なってきた。しかし、MTRは主な投資対象であるオフィスアセットにおける大型優良物件の新規取得機会の減少や足許のコロナ禍でのテナント退去を要因とした収益力の低下により今後の成長性に課題を抱えていた。また、MTHは投資対象であるホテルアセットにおいて、コロナ禍での収益変動リスクが顕在化し、安定性の確保に課題を抱えていた。両投資法人は、単独での成長機会が限定的であることが課題と認識。資産性・安定性・成長性を真に兼ね備えたオフィス・ホテルを中核資産とする総合型REITとなるべく、合併契約を締結した。

 合併期日は23年3月1日の予定。合併により誕生する新MTRは、資産規模が約4,711億円となる。


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