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22年の首都圏既存M価格、31年ぶり4,000万円台

 (公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)が23日に発表した、2022年1年間の首都圏不動産流通市場動向によると、首都圏の中古(既存)マンションは2年ぶりに成約件数が前年を下回った。1平方メートル当たりの成約単価は67万2,400円で、10年連続で上昇し、この10年間で76.1%も上昇した。また、平均成約価格は1991年以来31年ぶりに4,000万円台となった。

 同年の首都圏既存マンション成約件数は3万5,429件(前年比11.0%減)と、2年ぶりの減少。都県別では、東京都が1万8,854件(同7.4%減)、埼玉県4,051件(同14.7%減)、千葉県4,252件(同13.0%減)、神奈川県8,272件(同15.6%減)と、すべての都県で前年を下回った。

 1平方メートル当たりの平均成約単価は67万2,400円(同12.4%上昇)、成約物件価格は4,276万円(同10.5%上昇)で、いずれも10年連続の上昇。成約物件価格が4,000万円台になったのは1991年(4,045万円)以来31年ぶり。成約物件の平均築年数は23.33年(前年:22.67年)。新規登録件数は17万388件(集計基準変更により前年比はなし)。

 既存戸建ての成約件数は1万3,446件(同12.9%減)と、4年ぶりに前年を下回った。新築戸建ての成約件数は4,312件(同13.3%減)で、2年連続の2ケタ減となり、過去10年では最も少ない件数となった。

 同日公表した2022年10~12月期の首都圏既存マンション成約件数は、8,704件(前年同期比10.6%減)と減少し、6期連続で前年同期を下回った。地域別では、東京都が4,714件(同7.0%減)、埼玉県976件(同13.4%減)、千葉県1,019件(同16.5%減)、神奈川県1,995件(同14.1%減)とすべての都県で減少した。

 1平方メートル当たりの平均成約単価は69万6,700円(同12.9%上昇)となり、10期連続で前年同期を上回った。平均成約価格は4,395万円(同11.0%上昇)で、12年10~12月期以降41期連続で上昇が続いている。平均専有面積は63.08平方メートル(同1.6%縮小)。新規登録件数は4万5,485件(集計基準変更により前年同期比はなし)。

 既存戸建ての成約件数は3,277件(同9.6%減)となり、6期連続で前年同期から減少した。平均成約価格は3,801万円(同6.4%上昇)と10期連続の上昇となった。


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