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旭化成H、本社オフィスをフリーアドレス化

6階の共用スペース。グループ会社の社員であれば自由に使うことができる
各所に社員同士が気楽に集える場を用意

 旭化成ホームズ(株)は、神保町本社オフィス(東京都千代田区)のリニューアルを実施。1日、報道陣に公開した。

 同社グループが入居する神保町三井ビルディングの4~7階(9,547.84平方メートル)、約1,200人のスタッフが対象。設計監理・施工は(株)イトーキに依頼した。

 2022年4月に策定した長期ビジョン「2030年のあるべき姿 Vision for 2030」の柱の一つである「働く人が輝くHappiness Company」の実現に向けた取り組みの一つ。生産性の向上、グループ会社・部門間の連携強化、社員エンゲージメントの向上を目的に、多様な働き方を実現できるスペースを設けるとともに、社員同士のコミュニケーションが生まれる動線・空間づくりを採用した。全席を基本的にフリーアドレスとして、一定数の在宅オフィスワーカーがいることを前提に、従来比2割ほど座席を削減した。

 各階には、集中作業スペースやPhoneブース、コラボレーションスペースといった業務内容に応じて、社員が自律的に選択できる多様なワークスペースを設けた。個室タイプの会議室だけでなく、オープンな空間でミーティングできる空間も多く用意し、さまざまな交流を促す。6階の北側には、グループ会社の社員であれば自由に利用ができる共用エリアを設置。昼食時には弁当販売が行なわれるカフェカウンター、飲食スペースのほか、さまざまなタイプの打ち合わせスペース等で構成している。機器の貸し出しや相談事に対応するサポートデスクも設けた。

 同社代表取締役社長兼社長執行役員の川畑文俊氏は、「働き方や考え方を変えるためのオフィスを整備した。交流が図れる空間づくりを意識することで、すでに若い世代を中心に、場をうまく活用したコミュニケーションが生まれている。まずは本社から手掛けたが、今後は各エリアの事務所でも展開していきたい」と話した。

「社員の成長を促す場として新たなオフィス環境を整備した」と話す、川畑氏


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