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銀座の路面店賃料、3.8%上昇

 シービーアールイー(株)は6日、国内主要エリアの路面店舗の市場動向に関するレポート「リテールマーケットビュー2022年第4四半期(22年10~12月)」を公表した。

 東京・銀座のハイストリート空室率は7.6%(前期比0.1ポイント低下)。前期から小売事業者が出店を検討していた空室でテナントが決定したことが主因。一方、ラグジュアリーブランドの出店立地ではない比較的面積が大きい複数の物件では空室が続いている。
 1平方メートル当たりの賃料は25万700円(同3.8%上昇)。好立地では前期の相場を越える賃料水準でも出店したいというラグジュアリーブランドが複数見られた。賃料は今後も緩やかな上昇傾向が続き、向こう2年間では今期に対して2.7%上昇、コロナ禍前の19年第4四半期と比較して0.2%減の水準まで回復する見込み。プライム賃料は40万円と横ばい。

 大阪・心斎橋の空室率は7.6%(同6.4ポイント低下)、賃料は15万2,000円と横ばい。100坪超の空室の複数でテナントが決定したため、大幅な空室率低下につながった。ただ、募集物件は限定的で、数年後の竣工を予定している開発計画でもテナントが内定している。プライム賃料は30万円と横ばい。

 名古屋・栄の空室率は0.0%(同0.4ポイント低下)、賃料は7万1,000円(同1.4%上昇)。高級時計などの出店ニーズに対して募集物件が少ないことが賃料の押し上げ要因となった。プライム賃料は10万円と横ばい。


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