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関西初の敷地売却活用したマンション再生

建て替え後の完成予想図

 東京建物(株)は17日、阪急阪神不動産(株)と共同で、マンション建替え円滑化法におけるマンション敷地売却制度を活用した「みのおサンプラザ1号館」(大阪府箕面市)の再生事業を本格始動したと発表した。1月31日の区分所有者臨時集会において、敷地売却決議が可決、同制度の活用は関西圏では初めてだという。

 同物件は、1979年に箕面駅前再開発事業によって竣工した再開発ビル。阪急箕面駅前に位置し、敷地面積は約2,900平方メートル。2015年に耐震診断を行なったところ、建物が老朽化し耐震性が不足していることが発覚。再生方針の検討が重ねられていた。20年に両社が事業協力者として選定されていた。

 建て替えにより、箕面市が底地を所有する 70 年の定期借地権付きの11階建ての複合マンションとする。戸数は109戸を予定。現在の区分所有者である箕面市が1~3 階の大部分を再取得し、地域の核となるにぎわい施設の設置を目指す。延床面積は約1万7,600平方メートル。交流施設や地域活性化施設の整備なども含め、「箕面」駅周辺地区の活性化を図っていく。

 5月をめどに敷地売却組合の設立が認可され、24年夏に解体着工の計画。建物着工は25年秋、竣工は27年春の予定。


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