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大和LN、「リアル×VR防災訓練」の実証実験

実証実験の様子

 大和ライフネクスト(株)は、対面(リアル)とVRを掛け合わせた防災訓練の実証実験を実施。マンション防災メニューの拡充を目指す。

 同社は、コロナ禍でリアルでの防災訓練が敬遠される状況を踏まえ、2021年11月にオンラインで参加できる「VR消防訓練」の提供を開始、多くの管理組合に導入された。しかし、23年5月の新型コロナウイルスの5類移行後はリアルでの実践的な防災訓練ニーズが高まると想定。VRと対面とを組み合わせた防災訓練サービスを新たな防災メニューに加えるべく、実証実験を行なったもの。VRを使うことで、一般的なマンションでは費用面やスペースの都合で難しい訓練内容の実施も可能となる。

 実験は、VRソフトウェア開発等を手掛けるASATEC(株)と共同で、2月25日、同社が管理受託する「イニシア千住曙町」(東京都足立区、515戸)で実施した。ASATECの「VR消化訓練PRO」を利用。参加者は、VRゴーグルとコントローラーを身に着け、仮想空間で消化訓練を体験。10歳以下の子供から60歳台まで幅広い住民が参加した。

 参加後にはアンケートを実施。94%の参加者が「消火器の使い方が分かった」と回答した。今回の実証実験の結果を踏まえ、参加率向上のための付加価値の創出や効率的な業務設計等を検討23年5月をめどに、同社が管理を受託するマンションを対象に「リアル×VR」の防災訓練サービスの提供を開始する予定。


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