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景気DI、不動産は5ヵ月連続で改善

 (株)帝国データバンク(TDB)は5日、2023年5月の「TDB景気動向調査」結果を発表した。有効回答数は1万1,420社。

 同月の景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は45.4(前月比0.8ポイント増)となり、4ヵ月連続で改善した。10業界中9業界で改善。地域別では3ヵ月連続で10地域すべてが改善。国内景気は、経済活動・社会生活の正常化への動きが一段と加速する中で、幅広い範囲で持ち直しの動きが強まった。

 「不動産」は50.7(同1.1ポイント増)と5ヵ月連続で改善し、4年8ヵ月ぶりに50台となった。「賃貸物件の供給が需要に足りず家賃が上昇」(貸家)、「不動産価格が堅調であり融資環境も明るいため、不動産流通市場は活発」(建物売買)といった声が聞かれた。

 先行きについても、「リベンジ消費等で今後はしばらく消費が増え、テナントの活況が見込まれる。それに伴い、商業用不動産の需要は維持される見通し」(貸事務所)、「インバウンド需要が回復してきて、シャッター通りだったところの店舗が新規契約で埋まっている」(建物売買)など、ポジティブな予想が見られた。

 今後の国内景気については、コストアップなど下振れ要因を抱えつつも、緩やかな回復傾向で推移する見込み。


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