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住みながら断熱性をZEH基準に引き上げる新商品

「あったかハイムTR」の施工概要

 積水化学工業(株)住宅カンパニーは21日、同社の鉄骨系住宅「セキスイハイム」の既存住宅を対象としたZEH水準の断熱性能を目指すリノベーション商品「あったかハイムTR」を10月に発売すると発表した。

 同商品は、新たに開発した「1-2階梁内断熱工法」を採用。建物の外周に面した1階の天井を部分的に切り欠き、1・2階間の鉄骨梁内に断熱材を重点するため、断熱材再施工に必要な内壁の撤去が不要になる。これに加えて、基礎内床下から床断熱改修、屋根上からの屋根断熱改修、省施工の窓交換工法を採用することで、施主は自宅に住みながら断熱改修工事が可能になる。

 施工範囲の断熱性能をZEH基準相当まで向上。家全体の施工を想定したモデルプランでは、年間約7万円の光熱費削減効果や、年間1.3tのCO2排出量の削減が見込めるという。

 同社では販売に当たり、家全体のZEH基準クリアを目指す「家まるごとTR」のほか、1階全体を対象としたプランや、LDKに特化したプランなど、予算やニーズに合わせたパッケージプランを用意する。参考価格は、延床面積126平方メートル(1階68平方メートル、2階58平方メートル)のモデルプランの場合、「家まるごとTR」は約600万円、1階対象のプランは約400万円、LDK特化プランは約180万円。

 販売目標は初年度150棟、2024年度以降は300棟を見込む。


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