森トラスト(株)は9日、マスコミを対象に同社の地域熱供給の取り組みを説明。同社グループの城山熱供給(株)が運営する地域冷暖房を行なうためのプラントを公開した。
地域冷暖房とは、一定地域内の建物に、熱供給設備(プラント)から、冷水、温水、蒸気といったものを供給し、冷房・暖房・給湯などを行なうシステム。エネルギー効率の向上、省CO2といったメリットがある。
森トラストは、1991年竣工の「城山トラストタワー」(東京都港区)内に第1プラントを開設。自立分散型エネルギーシステムの実現、環境負荷の低減、防災機能の向上を目的に、92年に供給を開始した。2020年竣工の「東京ワールドゲート 神谷町トラストタワー」(同)にも第2プラントを開設し、熱供給をスタート。現在、近隣に所在する「城山トラストタワー」「城山トラストコート」「神谷町MTビル」「東京ワールドゲート」(いずれも東京都港区)の計4つのビルに温熱・冷熱を供給している。
今回、第1プラント・第2プラントの内部をマスコミに公開。竣工時期が違う両プラントは、「神谷町トラストタワー」開発時に公道の地下で空間をつなげ、熱製造効率を向上。第1プラントのみの時には80%程度の製造効率だったものが、第1プラントの改修を経た現在は、100%を超える効率を実現できているという。
同社広報・マーケティング部の相澤直亮氏は「当社ビル内のプラントは、段階を経て増設したという点が特徴的と捉えている。熱源を集約することでエネルギー効率を向上させており、現在は受け取るエネルギーより生み出すエネルギーの方が多い環境を実現。経済面はもちろん、環境面でもメリットを生み出している」と説明した。