三菱地所(株)は1日、既存建物を活用したリノベーションオフィスの新シリーズ「CIRCLES∞(サークルズリボン)」を立ち上げ、リノベーションオフィス事業を本格展開すると発表した。
同社は2019年から、シェアオフィスなどが手狭になった成長企業向けに、コンパクトオフィス「CIRCLES」シリーズの開発・賃貸事業を展開している。24年にはより大きなフロア面積を備え、オフィス仕様や環境性能を拡充した「CIRCLES+」シリーズをスタート。両シリーズで計28棟を供給している。
「CIRCLES∞」では、既存建物が持つ歴史やストーリーを重視、新築に比べて低コスト・短工期で、デザイン性と快適性を備えたオフィスを供給する。第1弾物件として「CIRCLES∞大崎」(東京都品川区)、第2弾物件として「CIRCLES∞心斎橋」(大阪市中央区)に着工する。
「大崎」は、JR山手線・埼京線、湘南新宿ライン「大崎」駅徒歩6分に立地。1988年8月竣工のオフィスビルを同社が取得し、マルチテナント型の賃貸オフィスとしてリノベーションする。敷地面積1,184平方メートル、延床面積は約4,416平方メートル。鉄骨造地上9階建て鉄筋コンクリート造地下2階建て。
存在感のある特徴的なエントランスの床の御影石はそのまま活用し、既存外壁を活用しながら新たに高級感のあるファサードデザインに更新する。また、地下駐車場の未活用空間をテナント共用ラウンジへ転用し、従業員のリフレッシュやコミュニケーションに活用できるサードプレイスとする。
8階は既存の日本庭園風テラスを生かした専用庭付きセットアップオフィスに。内装や各什器等を整備しオフィス環境整備の手間を削減。1・8・9階はフルセットアップフロアとして整備する。8階の専有部OAフロアでは、三菱地所グループのMEC Industry(株)にて南九州産の杉材を活用し、環境配慮と快適性の両立を目指す。
着工は26年7月4日、竣工は27年3月の予定。
「心斎橋」は、大阪メトロ堺筋線・長堀鶴見緑地線「長堀橋」駅徒歩2分、同「心斎橋」駅徒歩5分に立地。09年2月竣工。所有企業の本社として利用されていたが、三菱地所関連施設への本社移転および跡地活用の一環として24年度に同社が取得した。敷地面積約636平方メートル、延床面積約5,014平方メートル。鉄骨造地上11階地下1階建て。
10階には木材を活用したテナント共用の屋外テラスと中庭テラスを整備。中庭テラスは緑化を施し、リクライニングチェアを設置することでリラックス空間とする。
また、入居テナント専用の共用会議室を整備。床材にリサイクル素材や国産木材を活用し、環境配慮とデザイン性を両立。「CASBEE-建築(既存)」Sランクを取得予定。
着工は26年10月、竣工は27年半ばの予定。