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「不動産テックカオスマップ」最新版を発表/RET

「不動産テックカオスマップ」
「不動産クラウドファンディングカオスマップ」

 (一社)不動産テック協会(RET)は20日、「不動産テックカオスマップ第12版(最新版)」を発表した。8月時点の状況をまとめたもの。同日、大手町ビル(東京都千代田区)のMIRAI LAB PALETTE habで開催したカオスマップ発表イベントで同協会代表理事の巻口成憲氏が今回のカオスマップについて説明・解説するとともに、作成を担当した同協会理事らによるパネルディスカッション等が行なわれた。

 今回はカオスマップは、カテゴリの一部を名称変更した以外、作成に当たっての大きな変更はなし。新規サービスを加えるとともに、サービス内容が変化してそのカテゴリに該当しなくなったものや、運用実績が1年間確認できなかったものは削除した。その結果、最新版では合計592サービス(前回比12.12%増)が掲載され、全体的な右肩上がりの傾向に変化はなかった。

 カテゴリ別で最も多かったのは「業務支援(後工程)」で100サービス(同25.00%増)となり、カオスマップの制作を開始してから初めて一つのカテゴリで100サービスに達した。次いで多かったのは「業務支援(前工程)」の95サービス(同2.15%増)だった。

 最も増加率が高かったのは「生成AI」で、前回の13サービスから最新版では24サービスと、84.62%増加した。「生成AI単独のサービスだけではなく、既存のサービスに生成AIで機能を拡張する傾向が数多くみられている」(同協会代表理事:巻口成憲氏)。一方で、「ローン・保証」は14サービス(同6.67%減)、「マッチング」は45サービス(同4.26%減)と伸び悩んだ。「これらはすでに市場が成熟し、参入余地が少ないということだろう」(同氏)という。

 同時に発表した「不動産クラウドファンディングカオスマップ」には88サービス(同12.82%増)と過去最多に。19サービスが新規に加わったが、純増は11サービスにとどまるなど、入れ替わりの激しいジャンルであることもうかがえた。

 その後、(株)NTTデータ経営研究所シニアマネージャーの川戸温志氏が「不動産DXから不動産AXへ~生成AIからフィジカルAIへ~」と題して講演。同氏は日本では生成AIが企業活動に普及してきたものの、組織的に取り組んでいる企業が少ないこととその内容も基礎的・入口的なものにとどまっていることを指摘し、「AIトランスフォーメーション(AX)」の必要性を訴えた。

 また、巻口氏を司会として、川戸氏と同協会理事の浅海 剛氏・和田浩明氏によるパネルディスカッションも実施。「AIによって浮いた稼働時間を、業績に直結する業務へどう回すかという『人・組織のマネジメント』が今後の最大の競争優位性になる」など、今後の不動産テック活用に関して意見が交わされた。


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