不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

東日本レインズ、7月~9月の不動産流通市場の動向を発表

 (財)東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)は24日、首都圏における2002年7月~9月の不動産流通市場の動向を発表した。

 これによると中古マンションの成約件数は5,906件(前年同期比2.0%増)と3期ぶりに前年同期比でプラスに転じ、新規登録物件数についても20,544件(同1.6%増)と2期ぶりに前年同期比プラスとなった。また成約物件平均価格は1,967万円で、前年同期比0.05%増とわずかながらも2期連続のプラスとなったが、前期比では▲0.1%と3期ぶりにマイナス。成約物件1平方メートル当たりの単価は36.81万円(同0.8%増)であった。
 戸建住宅の成約件数は3,525件(前年同期比2.6%増)で2期連続の増加。一方、新規登録物件数は20,172件(同▲7.2%)で、2期連続のマイナスとなった。成約物件平均価格は3,386万円(同▲1.7%)となり、過去最低を更新。新規登録物件の平均価格は4,049万円(同▲1.9%)で、こちらも過去最低となった。
 土地(100~200平方メートル)の成約件数は1,114件(前年同期比17.1%増)となり、2期連続で2ケタの大幅増加となった。成約物件の平均価格は3,014万円(同▲9.3%)、1平方メートル当たり単価についても、20.92万円(同▲8.5%)といずれも過去最低を記録。新規登録件数は7,644件(同▲6.0%)で、11期ぶりに前年同期を下回る結果であった。
 東日本レインズでは今回の結果を受け、東京都区部における築10年以内の中古マンション築浅物件について、市場に売却される同新規登録物件の増加傾向を上回る成約件数の伸びがみられることから、特に需要が高まっているものと分析している。


最新刊のお知らせ

2024年5月号

住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには? ご購読はこちら