(株)ビルディング企画は9日、10月の東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の大型オフィスビル市況速報を発表した。
同月の平均空室率は7.47%(前月比0.20ポイントアップ)と、8ヵ月ぶりに上昇した。区別では、千代田区5.63%(同▲0.01ポイント)、中央区7.09%(同▲0.09ポイント)、港区8.35%(同0.18ポイントアップ)、新宿区9.65%(同0.87ポイントアップ)、渋谷区7.83%(同0.33ポイントアップ)で、最も空室率が上昇したのは新宿区だった。
平均募集賃料は、38ヵ月連続の下落で、坪当たり1万8,955円(同▲249円)。
新築ビルの空室率は21.71%(同2.64ポイントアップ)、平均募集賃料は2万3,794円であった。
同社は「8ヵ月間続いた空室解消の影響を受け、この間に移転を決めたテナントが入居していたビルで、新たな募集が始まった影響により空室率は上昇したが、これらの二次空室の動きは事前に予測されていたことであり、翌月以降もさらなる空室率の上昇が懸念される」とコメントしている。