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LDの壁を入居者好みにアレンジ。「カスタマイズUR」、都内3物件に導入/UR都市機構

「晴海アイランドトリトンスクエアアーバンタワー」のモデルルームのリビング・ダイニング。壁には板貼りの上、壁紙や収納、工具などカスタマイズツールを展示した
カスタマイズのスターターキットや、A5のカスタマイズサポートカタログなどを用意、入居時に渡す予定
実際にキッチンの壁に輸入クロスを貼るワークショップも開催

 (独)都市再生機構(UR都市機構)は21日、「カスタマイズUR」の先行内覧会を「晴海アイランドトリトンスクエアアーバンタワー」(東京都中央区)で開催した。

 「カスタマイズUR」は、入居者が原状回復義務を負わず、リビング・ダイニングの壁を自由にカスタマイズできるサービス。「東京R不動産」「R不動産toolbox」と連携した無料相談窓口の開設、カスタマイズ商品の販売・工事サービスなどのユーザーサポートも設ける。第1弾として、「晴海アイランドトリトンスクエアアーバンタワー」のほか、「フレール西経堂」(東京都世田谷区)、「品川八潮パークタウン潮路南第一ハイツ」(東京都品川区)に導入する。

 先行内覧会では、スケルトン状態の住戸を公開したほか、「R不動産toolbox」などで取り扱う輸入壁紙、黒板塗料、壁面収納や、初期購入に適した工具などを展示。ユーザーが参加しての壁紙貼り実演会やワークショップを開催した。

 同サイトを運営する(株)スピークのマネージャー・千葉敬介氏は「一般的なユーザーの方が、自分らしい空間づくりを気軽にできるサービスをサポートしていく。団地を選択する理由はさまざまだが、その魅力の1つとなれば」などと話した。また、UR都市機構団地再生部団地再生計画チームの小野関 義晴氏は「すでに開始していた『DIY住宅』を通じ、初心者にカスタマイズを取り入れていただくには手軽さや相談窓口の設置が必要と感じた。全国各地の団地で応用が利くサービスを意識している」と述べた。

 同機構は、3物件でモデルルームを公開し、入居者募集を9月に予定。同サービスは、各物件に5戸程度導入する見込みで、賃料は他物件と同等を予定している。


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