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芸術を志す学生のための「藝心寮」が完成/毎日コムネット

「東京藝術大学藝心寮」外観
1階にある交流サロン。演奏会や展示会などを開催できるよう、前方にはスクリーンやスポットライトを設置している
「今回初のPFI事業を手掛け、このノウハウをもとに今後はさらに積極的に学生寮開発に取り組んでいきたい」と抱負を語る伊藤社長

 毎日コムネット(株)は13日、4月1日から運営を開始する学生寮「東京藝術大学藝心寮」(東京都足立区、総戸数300戸<管理人住戸1戸別>)を報道陣に公開した。

 同社初となるPFI事業で、同社を含む5社が資金を提供し、同大学生専用の学生寮として建築。2月末に発注者である東京藝術大学に建物を引き渡し、同社が4月1日から30年間にわたり維持管理運営を行なう。

 建物は、JR「亀有」駅徒歩約15分に位置。敷地面積約7,811平方メートル、延床面積9,515.9平方メートル、鉄筋コンクリート造9階建て。

 芸術を志す学生のために、7平方メートルの音楽練習室を27室、14平方メートルの練習室を3室、16.25平方メートルの4棟からなるアトリエを16室用意。音楽室は防音施工により、24時間の使用が可能とした。1階には145平方メートルの交流スペースを設け、演奏会や展示会、学生同士の交流を図るパーティ等に対応する。
 
 居室は、専有面積18平方メートルのAタイプが280戸、防音室付28平方メートルのBタイプが20戸。賃料はAタイプが4万4,900円、Bタイプが8万3,200円。ほぼ満室稼働でスタートする。

 同社代表取締役社長の伊藤 守氏は、「これまでは、オーナーの土地活用のため、また当社で土地を購入して学生マンションや学生寮を建築、運営してきたが、当社初となるPFI事業に携わったことで、新たな開発ノウハウを得ることができた。すでに都内の大学から問い合わせを多数いただいており、今回のノウハウをもとにさらに積極的に学生寮の開発に取り組んでいきたい」などと話した。


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