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TDB景気動向指数、不動産は3ヵ月ぶりに悪化

 (株)帝国データバンク(TDB)は3日、2021年8月の「TDB景気動向調査」の結果を発表した。有効回答数は1万1,170社。

 同月の景気動向指数(景気DI:0~100、50が判断の分かれ目)は39.2(前月比1.5ポイント減)と、3ヵ月ぶりに悪化した。国内景気は、新型コロナウイルスの感染者数急増に記録的大雨の影響も加わり、一時的な足踏み状態となった。今後は緊急事態宣言等で一時停滞するものの、緩やかな回復が続くと見ている。

 業界別では、10業界中、「その他」を除く9業界で悪化。緊急事態宣言・まん延防止等重点措置の影響や、各地で悪天候が続いたことで、特に個人消費関連の業種が大きく落ち込んだ。

 「不動産」は39.4(同2.4ポイント減)と3ヵ月ぶりに悪化。各社からは「住宅ニーズが高い」(建物売買)、「在宅勤務の影響で、不動産価格が高騰している都内で購入せず、手頃感のある郊外で居住用不動産を購入している」(不動産代理・仲介)などの前向きなコメントがあった一方で、「賃料減額の要請が複数あり、ネガティブな話が多い」(不動産管理)、「テナントなどの需要が減っている」(貸し家)などの声もあった。「建設」も42.5(同0.2ポイント減)とわずかながら悪化した。


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