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名古屋の次世代型先進オフィスが全面開業/NTTUD

「アーバンネット名古屋ネクスタビル」。奥が「アーバンネット名古屋ビル」、右が商業施設「Blossa」

 NTT都市開発(株)は30日、1月末に竣工した次世代型先進オフィス「アーバンネット名古屋ネクスタビル」(名古屋市東区)を含む一体街区をグランドオープンした。

 地下鉄桜通線・名城線「久屋大通」駅より徒歩1分、2005年に竣工した「アーバンネット名古屋ビル」および商業施設「Blossa」に隣接する旧NTT局舎跡地内に立地。敷地面積約1,934平方メートル、延床面積約3万312平方メートル、鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造地上20階地下1階建て。一体街区としてのつながりを意識し、既存建物との間や外構に、植栽を施した人々が集える屋外空間を創出し、地下1階・1階を、飲食・物販7店舗が入居する「Blossa」を増床した商業エリアとしている。

 オフィスフロアは5~19階で、基準階面積約330坪、ワンフロア最大5テナントまで対応する。現在のリーシング状況はほぼ満床。
 2階には東海初進出となる同社シェアオフィス「LIFORK」(1~6名用・全16区画)および入居者専用のワーカーズラウンジ、3階に最大230名が利用できるカンファレンス、4階には約10~30坪の家具付きスモールオフィス8室を用意した。20階には入居者専用のスカイテラスも設置している。地下1~4階およびスカイテラスでは、5G通信による通信環境も提供する。

 次世代型先進オフィスビルの初弾物件として、NTTグループのデジタル基盤を生かし、ワーカーの多様な働き方、安心安全を支援する。顔認証によるエレベーターの混雑緩和・非接触入退館、ロボット・AI活用によるビル警備を導入。ラウンジやテラスなど空間の混雑度をアプリを通じて見える化するなど、ストレスフリーな働き方も提案していく。そのほか、人流予測や最適制御算出を組み合わせた空調コントロールによりエネルギー50%削減、天候や曜日、来客数のデータをもとにフードロス抑制につながる店舗運営サポートするなど、環境負荷低減にも貢献する。
 また、今後はサービスの利用データや人流情報等のビル内のデータを蓄積・分析、利活用することで、ビル管理サービス改善や他開発物件の企画、グループ各社でのサービス提供につなげていく。

 29日に開催したメディア向け内覧会で挨拶した同社東海支店長の田中敏晶氏は「Withコロナ時代の新しい働き方の実現を大きな柱に、当ビルの開発を進めてきた。NTTグループの基盤を生かし、次世代型のビルをつくるべく、中長期目線で少し先の働き方をイメージしながらさまざまなチャレンジをしている」等と述べた。

2階ワーカーズラウンジでは、遠隔で会議に参加するなどできるアバターロボットも導入している
20階には入居者専用のスカイテラスも設置


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