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都心5区空室率、2ヵ月連続で上昇

 三幸エステート(株)は12日、2023年3月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模賃貸オフィスビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は4.59%(前月比0.15ポイント上昇)と、2ヵ月連続の上昇となった。複数の新築ビルが空室を抱えて竣工したことや、22年竣工のビルへ移転したテナントの二次空室が現空であることが、上昇の主な要因。退去前を含む募集床の割合を示す潜在空室率も7.67%(同0.07ポイント上昇)と、空室率同様に2ヵ月連続で上昇した。

 1坪当たりの募集賃料は2万7,914円(同32円減)と、わずかながら下落。募集賃料は横ばい傾向にあるが、テナント誘致活動に時間を要するビルを中心に、賃貸条件を緩和する動きは継続している。募集面積は70万9,277坪(同5,237坪増)だった。

 全国6大都市の空室率は、東京23区5.0%(同0.3ポイント上昇)、札幌市1.1%(同0.1ポイント上昇)、仙台市2.6%(増減なし)、名古屋市4.5%(同0.1ポイント低下)、大阪市3.9%(増減なし)、福岡市4.6%(同1.2ポイント上昇)。


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