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地場景況感、賃貸DIは14エリアすべてで前期比上昇

 不動産情報サービスのアットホーム(株)は26日、「地場の不動産仲介業における景況感調査」(2026年1~3月期)の結果を発表した。
 同社の全国不動産情報ネットワーク加盟店のうち、都道府県知事免許を持ち5年を超えて不動産仲介業に携わる不動産店の経営者層を対象に、不動産流通市場の景気動向をアンケート調査したもの。北海道、宮城県、首都圏(1都3県、東京都は23区と都下)、静岡県、愛知県、近畿圏(2府1県)、広島県、福岡県の13都道府県14エリアで前年同期と比較した業況判断指数(DI)を算出。「50」を前年並みとする。調査期間は26年3月12~25日。有効回答数は1,913店。分析はアットホームラボ(株)。

 当期の賃貸仲介の業況DIは、首都圏が53.4(前期比4.4ポイント上昇)と3期ぶりに50を超え、近畿圏が49.6(同4.7ポイント上昇)。前年同期との比較では、首都圏は0.6ポイントマイナス、近畿圏は1.8ポイントプラスだった。
 エリア別では、14エリアすべてで前期から上昇した。首都圏では東京都下を除く4エリアで50以上となった。特に、千葉県は56.4(同4.1ポイント上昇)、神奈川県は56.6(同8.7ポイント上昇)と、共に2014年の調査開始以来最高値となった。不動産会社からは「例年に比べて空き物件の数が著しく少なかった」(東京都杉並区)、「東京都内の家賃上昇で都内からの転入者が増えている」(横浜市)などのコメントが寄せられた。
 前年同期との比較では、5エリアが下落。特に広島県は37.1(前年同期比9.6ポイント下落)と大幅に下落した。不動産会社からは「大学生の契約がなかった。多少の距離があっても自宅通学を選ぶケースが増えている」(広島市)などのコメントが見られた。

 売買仲介の業況DIは、首都圏が47.5(前期比1.4ポイント上昇)、近畿圏が41.4(同2.7ポイント下落)。前年同期との比較では、首都圏は2.6ポイントプラス、近畿圏は0.7ポイントマイナスだった。
 エリア別では14エリア中8エリアで前期を上回り、東京23区は51.3(同2.1ポイント上昇)と14エリアで唯一50を超えた。不動産会社からは「比較的若い世代が増加し二馬力での購入希望者が中心であった」(東京都墨田区)、「東京からのお客さまがコロナ禍のように増えた」(神奈川県茅ヶ崎市)などの声が聞かれた。

 来期(26年4~6月期)の見通しDIは、賃貸仲介が首都圏45.4(今期比0.8ポイント下落)、近畿圏が42.9(同6.7ポイント下落)。売買仲介では首都圏が42.4(同5.1ポイント下落)、近畿圏39.9(同1.5ポイント下落)と、いずれも下落を見込む。

 今回の調査結果について、アットホームラボ(株)執行役員データマーケティング部部長の磐前淳子氏は、「賃貸の業況は全体的に堅調だったが、東京23区はこれまでの繁忙期と比較すると伸び悩んでいる。家賃高騰や供給不足のほか、需要の一部が近隣県に移る動きが背景にあり、今後もこの傾向が続くとみられる」と分析した。


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