トステム(株)は、消費者713名を対象に「バルコニーに関するアンケート調査」を実施(※)し、その調査結果をまとめた。
バルコニーの使い方に関し、「具体的にどんな使い方をしたいか?」と聞いたところ、「ガーデニングを楽しみたい」「バーベキューなどちょっとしたアウトドア気分を」など夢を抱いている人が多数見られた。
しかし実際の使われ方はというと、「布団干し」「洗濯干し」「エアコンの室外機置き場」など夢とは程遠いのが実情のようだ。
実際に夢をかなえアウトドア体験などを試みた人の中には、「屋根がないので、夏は暑すぎ、冬は寒すぎ」「バーベキューをしてみたが電気の配線がないため、暗くて困った」など失敗談も寄せられた。
では、バルコニーに対する不満はといえば、「目隠しが欲しい」というのが29%、「汚れやすい」15%、「通風性がよくない」13%など。また床材に対する不満は、「汚れやすい」がトップで23%、「冷たい」16%、「掃除がしにくい」14%など続いた。
多くの家庭でのバルコニーの使われ方は、「物干し用」というのが一般的な様子。そこで、物干し用の竿掛けに対する不満はとの質問をしたところ、「低すぎる」16%、「高すぎる」15%、「竿掛けの本数」12%、「竿掛けがない」8%と、竿掛け自体が設置されていなかったり、設置されていても本数が足りなかったり、固定式のため使いづらいなどが現状のようだ。
最後に、少しでもバルコニーを快適に使うための工夫についての質問を設けたところ、「床に敷物を敷く」34%、「目隠しをする」18%、「収納ボックスを置く」7%などの回答があがった。これにより、消費者は不満な部分を解消するため、後から何らかの部材や家庭用品を補って使っていることがわかった。
なお同社では、このアンケート結果をふまえ、昨年10月に、排水システムに工夫を加え、床面の掃除を楽にする設計の「ブロードステージ」シリーズと、開閉可能で防水加工してあるキャンバス地のルーフスクリーン「気象鳥」を発売した。
※同調査は1999年に実施されたもので、回答者の居住地域構成は関東70%、中部6%、北海道5%、その他10%。住戸種別構成は戸建て70%、マンション13%、アパート1.7%。