三井ホーム(株)は12日、「新しい家族像と住まい像」に関して行なった調査結果を発表した。
同調査は、これからの新しい住まい提供のための基礎研究を目的として、昨年10月、日本大学の協力を得て、建築学科の学生(男子81人、女子47人、計128人)を対象に行なったもの。
それによると、「従来の住まい」に関しては、個人尊重、個室尊重の家との認識が強く、個室が独立的で、居間から離れているものが多くかった。
対して「新しい住まい」に望む価値については、「家族の協力・団らん・助け合い」がトップで、コミュニケーションが十分取れる住宅が望まれ、多様なコモンスペースを求める声が多かった。また、将来住みたい住宅提案のうち、望まれるコモンスペースとしてポイントが高くかったのは、「ナカニワ型」と「ウチヒロバ型」。
とはいえ、「プライバシーと自立の空間」を優先するという回答も多く、意識上は個人尊重を確保しつつも、基本的には共生型を指向しているという結果となった。
なお同社では、この結果を商品開発や新しい住まい、暮らし方の提案に生かしていくとしている。