インターネット上で建設プロジェクトの受発注を行なうオープンマーケットと、「CMnet」を運営するシーエムネット(株)は25日、朝日新聞社が「朝日新聞盛岡ビル(仮称)新築工事」における施工会社選定に、コンストラクションマネージャーを選定して分離発注を実施、入札支援システム「CMnet」を利用して大幅なコストダウンに成功したと発表した。
「CMnet」は、案件情報の開示・PR、案件登録・入札開催通知や入札(見積もり回答)、入札結果の通知などの場を提供する入札支援システム。その結果、従来の発注方式に比べ入札参加工事会社が増加、また、応札者同士が分からない仕組みにより工事会社間調整が防止でき、公平性、透明性が確保されたことから競争原理が有効に働き、低価格発注を実現。これにより、これまでの発注実績に対して大幅なコストダウンを達成し、本体建築工事、鉄骨工事など5工種すべてにおいて、これまで取引関係のなかった新規工事会社が落札した。
このような発注方式を採用した朝日新聞社では、コンストラクションマネージャーと分離発注、「CMnet」の三位一体が有効であった、コンストラクションマネージャーが行なう分離発注には「CMnet」が効果的であったなど、高い評価を示している。社内の意識改革が必要としながらも、今後も支局の建て替えのほか、現所有施設維持管理にも同発注方式を展開していく方針を明らかにしている。